アラフォーが挑む、不妊治療物語

40歳アラフォー、まさかの不妊が発覚し、現実を受け止めると同時に不妊治療スタート。 精神、肉体、金銭、崩壊間近。

不妊治療をしている人との付き合い方

3月末、岡田病院で卵管クリッピング手術を受けたときに、感じたこと。

 

手術を終えた翌日から、とにかく動いてくださいと言われていたので、

痛む腹部をかばいながら、ヨタヨタと病院内を歩いていました。

 

私の病室は5階でしたが、看護師さんに「6階や7階の廊下をグルーッと回ってきてもいいですよー」って言われたので、

点滴台をコロコロと押しながら、エレベーターに乗り、6階へ。

各フロアをグルーっと一周、といってもそんなに広いわけではないので、2周ほど歩き、7階フロアに上がり、またお散歩。

 

そしたら、前方に、私と同じようなヨタヨタ歩きの女性を発見!

下腹部に手を当てて、点滴台をコロコロと押しながら歩く、私と同年代だと思われる女性。

パッと目が合い、お互いに直感が働きました。

「昨日、長田先生の手術された方ですよね?」

「そうです!そうです!」

立ち話はお互いに苦痛なので、2階の待合フロアに行って座っておしゃべりしました。

手術のこと、術後のこと、不妊治療のこと、1時間ほどいろいろ話しました。

現在進行形で不妊治療をしている人と、面と向かって話したのは初めてでした。

最後は、「お互い頑張りましょうね!」と言い合って別れました。

 

ふと、「連絡先を交換して、またいろいろ話したいな」という気持ちにもなりましたが、それはしませんでした。

不妊治療している者同士の関係はとても特殊で、同時に妊娠したり、同時にうまくいかなかったりといった場面では話が合うのかもしれませんが、

もしどちらか片方に違う結果が出た場合、これまでの関係性が崩れてしまう可能性が大きい。

相手にいい結果が出た場合、私はきっと素直に喜べないだろうし、もし私にいい結果が出てもそれを相手に報告するのかどうか迷うと思う。

 

今はいい。今は同じ日に手術をして、同じ境遇にいる。

でも退院して、またそれぞれの治療が始まると、途端に状況が変わってきてしまう。

治療で精神的に不安定になっている中、自らストレスになりそうな要因を作るのは避けたい。

これはお互いに言える事。

お互いのことを考えたら、「じゃあね」と言ってこの場を離れ、またどこかで見かけたら、挨拶する程度で十分だと思った。

 

退院の日も、会計フロアでその人と顔を合わせた。

「その後、どうですかー?」なんて話して、「気をつけて帰って下さいねー」と言って別れた。

 

術後診察でクリニックに訪れた際も、彼女を見かけたので私から声をかけた。

私は会計が終わり、彼女は来院受付をしていた。

「痛みは無くなったんですけどねー」

「傷口がかゆくてかゆくて(笑)」みたいな会話をして、私はクリニックを出ました。

 

入院日が同じだと、術後診察の日も同じだろうから、会うかもねーということは予想できた。

でも、もうこれからは別々の診察を受けることになる。

きっともう彼女と会うことはない。

とても感じのいい人で、明るくてかわいらしい女性。

こういう出会いではなかったら、まちがいなく連絡先を交換してもらっていた。

 

でも、できなかった。

冷たいと思われるかもしれないけど、これでいい。

今の私は、それでいい。